2007/10/07
巨人のMVPは誰?
2007年ペナントレースが始まる際、毎年通り順位予想をしました
1位:阪神
2位:中日
3位:横浜
4位:巨人
5位:ヤクルト
6位:広島
結果ですが、今日現在(10/07)
1位:巨人
2位:中日
3位:阪神
4位:横浜
5位:ヤクルト
5位:広島
まぁ、大はずれとも言い難い微妙な感じですが、
2006年よりは精度が悪かったです
管理者の中で最もびっくりだったのは、巨人の躍進でした
では、なぜ巨人が躍進したのか?MVPは誰なのか?
@1番高橋由の攻撃性
A2番谷のつなぐ野球
B3番小笠原のフルスイング
Cクローザー上原の安定感

まず@から考えましょう
1番高橋由は1番でありながら35発(10/07現在リーグ2位で、チーム最多)、シーズン先頭打者本塁打更新
出塁率.404(10/07現在リーグ3位)と文字通りチームを引っ張る核弾頭の役目を果たしました
得点圏打率の高さから、時には3番にされたりしても結果を残し続けました
ですが、巨人はいままで出塁率の高いバッターはたまにいましたし、35発とまではいかなくとも
20発くらい打つバッターもいました
貢献度は絶大ですが、決定打とも言えません

次にAですが、巨人はここ10数年大味な(言い換えると雑な)野球が多く、
試合が競った終盤の必ず一点がほしい場面でのバント失敗や、併殺打が多く
それが負け数増の要因となっていました
そんな巨人を谷はバントと、右打ち、軽打でなんどとなく救って来ました
シーズン通してほぼ全くスランプがなく安定した2番でした
しかしこれも決定打とは言えません
これらの能力を備えた2番バッターも90年代にはいましたが、
それで勝てたかというと、クエッションマークです
もちろん貢献度は絶大ですが・・・

さらにBですが、
谷にも言えることですが、リーグを跨いでバッターが活躍することは至難です
なぜならバッターはピッチャーの間合いを体で覚える必要があるからです
ピッチャーは自分の間合いで投げればいいので、この点はさほど問題ではありません
まして小笠原のような長距離砲にはつらい課題です
しかし小笠原はチームが調子が悪いときにあえてフルスイングをしました
ピッチャーというのは当ててくるバッターより、フルスイングするバッターを恐れます
巨人の悪い癖は相手が左ピッチャーだと、すぐに当てにいき凡打を繰り返すことです
(または焼けになって一発を狙いにいって三振の山を築く) 右ピッチャーの時とは迫力が異なります
元々左バッター(セオリーとしては左バッターは左ピッチャーに弱い)が多い巨人ですが
特に左アレルギーはすごい状態でした
それを同じ左の小笠原のコンパクトなフルスイングは同じ左の強打者阿部、高橋由、李スンヨプを刺激し続けました
何もより試合前の準備の多さに影響を受けた巨人ナインと多いと聞きます
貢献度は絶大と言えますが、これも決定打とは言えません
なぜなら強打というだけでは勝てないことをここ10数年の巨人自体が物語っています
今年のように30発カルテッド(打者が4人が30発をクリアすること、巨人は通算6度目)と呼ばれる
最強打線でも何度もV逸してきました

ここでいよいよCですが
巨人はここ10数年クローザー(抑えのこと)不在で、接戦に弱く、
狭い東京ドームでは終盤の一発(特に外人4番に弱い)で、よく負けてました
クローザーが心配ということは、8回までに子差ではなく
大差のリードが必要ということであり、リリーバー(中継ぎのこと)の出来はより重要となってきます
そんな重要なポストをこれまでの巨人は大金を叩いて、
全盛期の過ぎたクローザーを獲得することで補おうとしていました。
結果はみなさんがご存知の通りで散々なものです
ところが今年の巨人はスターター(先発のこと)の柱である上原をクローザーに持ってきたのです(まぁ知ってますよね・・・)
上原は人一倍スターターへの拘りが強く、今までも幾度となく断ってきた経緯があります
なにより普通に投げれば、12勝以上は確実に稼ぐ上原をクローザーに持っていくのは一種の賭けでもあります
原監督はいったいどうやって上原を口説き落としたのでしょう?
来年は確実にスターターになる上原に与えた見返りは想像するだけでぞっとします
もちろん上原自身両足に不安を抱えていたとはいえです
ですが、その効果は絶大でした
今年の巨人は終盤の3点差で確実に勝星を拾うようになりました
特に8月の上原のフル回転ぶりは、今年のペナントの行方を左右したと言えます
終盤にJFK擁する阪神に猛追を食らったとはいえ、8月のアドバンテージは大変大きな意味を成しました
最後の中日との天王山で楽に勝ったように見えますが、これも8月があればこそです
ですが、MVPはあえて言うなら原監督ではないでしょうか?
上記@〜Cにないじゃないかとお思いでしょう
確かにその通りです
主役はあくまで選手なのですが、この配置転換はだれが行ったのでしょう?
そう、原監督です
そして優勝という結果で選手に応えました
結果だけを見て褒めている訳ではありません
これまでの巨人に欠けていた上記@〜Cのピースは、全くなかった訳ではありません
(Cのみなかったと言えそうですが・・・) ただすべてが揃うことはありませんでした
だからMVPは原監督と考えます

ただ、来年はどうなるかわかりません(もう、来年の話かとつっこまれそうですが・・・)
もうわかるとは思いますが、Cが不透明だからです
ここが来年の原監督の腕の見せ所であり、予想する管理者としても判断の分かれる部分になりそうです

ちなみに2006年の順位予想ですが、 この年は横浜が躍進すると予想して3位としていたのですが、結果は最下位
春先の連敗地獄が最後まで響きました・・・
横浜以外の並び順は合ってました(^o^)

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